P.L. トラヴァース著、林容吉訳『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(1954年初版、2001年新版第2刷、岩波少年文庫)


映画は何度も見ているし、映画のノベライズは小学生のときに読んだ覚えはあります。でも原作をちゃんと読んだことがないので、子ども向けの本ではありますが手にとってみました。


「映画とはだいぶ違う」というのが第一印象です。映画のメリー・ポピンズは優しくて、子どもたちのために不思議な体験をさせてくれます。でもこの原作では、メアリー・ポピンズは正直ちょっと怖い感じです。全然優しくないということはないのですが、「人間ができている」という感じはありません。怖いというか厳しさを感じるのですが、当時のナニーはみんなこんな感じだったのでしょうか。どこからともなくやってきて、勝手にどこかに行っちゃうし。


短いエピソードがいくつもあるのですが、中でも私が一番気に入ったのは、「ジョンとバーバラの物語」です。


やはり最初の出版から50年近く経っているだけあって、訳文の感じが古いです。いかにも、子どものときに読んでいた外国文学、という雰囲気です。ペーパーバックも一緒に購入したので、今度はこちらも読んでみようと思います。