祖母を送るまでの一連の出来事は、タイトルどおりのことを、あれこれと考えるきっかけとなりました。やっぱり、トップページで「どーん!」と書く話でもないので、この続きは「追記」にしています。

たとえば、長期療養型の病院に入院しようと思ったら、まず介護保険を使うところなら、要介護度が高くないと入りにくいのです。それほど高くなくても入れるところは、なかなか近くでは見つかりませんでした。祖母は認知症はそれほどひどくなかったので、電話で問い合わせても「けんもほろろ」の回答でした。ではいわゆる「老人ホーム」的なところはどうかと言うと、こちらは「(医師が常駐しているわけではないので)健康面で問題はないが、介護が必要な人」のための場所なので、やはり要介護度がそれほど高くなく、しかも心臓に持病があった祖母では入れないのです。

母の年代はやはりこの類の情報が豊富で、母が友人たちにあれこれ聞いてみたところ、長期療養型の施設も色々のようでした。もちろん素晴らしいところもありますが、「寝かせきり」になっているらしいところもあり……と、思わず大学の人間学の授業で聞いたQOL(Quality of Life)という言葉が思い浮かぶほどでした。そういうところで、とりあえず生きていて、幸せなのでしょうか?

そんなわけで、ホスピス型の施設も検討対象にしました。素晴らしい施設を見つけることができたのですが、やはりそれだけのサービスを提供する場所ということで、金額がネックになりました。祖母の場合は、「明日にも心臓が止まるかもしれないし、10年後かもしれない」という状況だったので、「10年も支払い続けられない」という金銭的な問題で断念しました。

結局最初に入院した病院に、最後までいたのですが、主治医の先生にもとてもよくしていただき、感謝しています。

さて、一方で、どのような葬儀をするかも問題です。

今回は、事前にあれこれインターネットで検索していたので、良心的な価格の会社を見つけることができました。「良心的な価格」というのは、母が知人から聞いた体験談をもとにしての判断なので、「もっといいところがある」と思われる人もいるかもしれませんけれど。

母が担当の方と話しているのを聞いたのですが、従来の方法では、どうしても「実際に葬儀をする人々にとって」余分なコストがかかる部分があるため(具体的には聞いたのですがここには書きません)、そういうコストを徹底的に削減しているのだそうです。

遺族という立場になることはそうそうないため、自分自身の経験から具体的な比較ができているわけではないのですが、余分なお金をかけず、祖母を送ることができたと思っています。

今回手配などをお願いしたのは、株式会社モアライフというところです。ここが一番いい! とまで言い切れるかどうかは分かりませんが、私たちはここにお願いしてよかったと思っています。このブログをご覧になった方で、もしもどなたかを送ることを考えなければならないということになったら、参考にしていただければと思います。